傲慢王とシンデレラ姫―愛の運命に結ばれて―

<読んだ感想>

ストーリ構成がよくできてた！

ティーンズラブといえば、やっぱり「愛」よね。
レイラとウィルフレッドのお互いに相手に対する愛がよかったわ～

レイラって本当にかわいそうで。
でも、慈悲深くて、とても素敵な女性なのよ。
守るものがある女性って、本当に強いのよ。
自己犠牲してでも、自分の信念を貫く、そんな素敵な女性像だった。

対するウィルフレッド。
多分、ツンデレ？なのかな～

レイラが出来過ぎてた分、ちょっと欠陥がある（私的に）ウィルフレッドのバランスが良かった。
特に、ウィルフレッドの心の葛藤は、現実的にもある部分で。
読みながら、とても共感できた部分かな。

私の妄想の中で、やっぱり楽しめるのは、
本の世界の中と、現実世界が融合した世界感かな～。
夢物語すぎても、妄想にふけれないし。
現実的なものだったら、純文学でいいもんね。

でも、ティーンズラブって、
この現実的要素と、妄想世界の融合がとっても絶妙で。
だから、読んでて楽しいし、自分が主体となって妄想にふけれるんだと思う。

そういった意味で、この作品は、ヒロインを突き落すところまで突き落とすし。
でも、クライマックスに向けての勢いはちゃんとあるし。
良かったわ～

心が折れている女性にオススメしたい。
辛いのはアナタだけじゃないよ！！